2015/08/13

José María López Piñero “EL ATLAS ANATÓMICO DE CRISÓSTOMO MARTÍNEZ” (1964)


José María López Piñero “EL ATLAS ANATÓMICO DE CRISÓSTOMO MARTÍNEZ” 122pp, Archivo municipal, Valencia, 1964

バレンシア大学医師学教授José María López Piñero(1933-2010)の翻訳による“EL ATLAS ANATÓMICO DE CRISÓSTOMO MARTÍNEZ”。原著はバレンシア生まれのスペインの画家、彫刻家Crisóstomo Martínez y Sorlí(1638or1640-1694?)による “Tablas Anatómicas”。顕微鏡を用いた骨や骨化の形態を図示し、骨格を基準としたプロポーション図を残している。図譜は1689年にバレンシアで出版され、その後1780年にフランスで再販された。
 本書は解剖書と美術解剖書のちょうど中間に位置付けられ、図版はどれも寓意的で独特な画面空間になっている。Martínezは骨学にプロポーションを組み込んだ最初の人物とされ、第19図に人体のプロポーション図が掲載されている。
 スペインの美術解剖書で有名なものは、最初期の美術解剖書とされるJuan de Arpheの美術解剖書がある。本書はその約100年後に出版された。当時の図と比べると飛躍的に描写が向上している。
(リプリント版、筆者蔵)

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