2015/05/11

Robert Beverly Hale “DRAWING LESSONS from the GREAT MASTERS” (1964)



Robert Beverly Hale “DRAWING LESSONS from the GREAT MASTERS” 271pp, Watson-Guptill, New York, 1964

アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークで教鞭を執ったHaleによる“DRAWING LESSONS from the GREAT MASTERS(巨匠からの素描レッスン)。1964年にWatson-Guptill社より出版され、編集にはDonald Holden、デザインにはBetty Binnsが関わった。
 本書はレオナルドやミケランジェロ、デューラーなど素描の有名作に描かれた解剖学的構造を記述していく試みである。スーパーインポーズなどによる内部構造の図示はなく、作品上の起伏やくぼみにアルファベットを書き込み、そこがどういった構造による形状かを記述していく。書き込みの多くは体の露出した部分の記述で、時折補助的に衣服や持ち物の記述がなされている。美術作品を解剖学的構造によって解析する試みは、解剖学にはない美術解剖的な視点と言える。
 解剖図はVesaliusのDe humani corporis fabrica”(1543)とAlbinusのTabulae sceleti et musculorum corporis humani”(1749)から骨格図と筋肉人図が掲載されている。どちらも有名な解剖書だが、Heleは後者を翻訳している。

(第10版、東京芸術大学美術解剖学研究室蔵)

works of Holden: http://www.amazon.com/s?ie=UTF8&page=1&rh=n%3A283155%2Cp_27%3ADonald%20Holden
works of Binns: http://www.amazon.com/Betty-Binns/e/B001KI3UY4/ref=dp_byline_cont_book_1

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